一戸建てまるごとリフォーム!リフォームの4タイプごとに徹底解説!

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今住んでる一戸建てをまるごとリフォームしたいと思うけど、リフォームって実際どんなリフォームがあるのか、知ってる人は少ないと思います。

リフォームする時に1番大事なことがあります。
それは、あなたが望む生活をイメージしておくことです。

このイメージがしっかりしてないと、今住んでる一戸建てをまるごとリフォームしても住みやすくならなければリフォームする意味がなくなってしまいます。

あなたのしたい生活の内容でリフォーム内容も変わってきます。
大きく分けてリフォームは数種類のやり方があります。

1.外壁はそのままで内部は全部リフォームするが間取りは変えない方法
2.外壁はそのままで内部は全部リフォームし、間取りも変更する方法
3.外壁一部とサッシは交換し、内部は全部リフォームする方法
4.外壁も全部こわし、内部も全部リフォームをする方法

このように大きく分けて4種類のリフォーム方法があります。

あなたのしたい生活のイメージを奥さんや旦那さんと良く話合って決めておいた方がリフォームした時に失敗しなくなります。

リフォームしたいからと、勢いでリフォームしてしまうと家の使い勝手が変わってしまい生活しずらくなってしまいますので、リフォーム後に生活してるイメージで考えてみると良いと思います。

リフォームをする時は、内部だけでも間取りを変更するリフォームなのか変更しないリフォームなのかで価格はかわります。

さらに、外壁やサッシを交換になるとリフォーム費用も高額になっていきます。
あなたの予算もありますので、リフォームする時はしっかり優先順位を決めておきましょう!

このページでは上記の4種類リフォームをお伝えしていきます。

1.外壁はそのままで内部は全部リフォームするが間取りは変えないリフォーム

このリフォーム方法は、外壁には手を加えず一戸建ての内側だけを骨組みまでばらすリフォーム方法です。
間取りも変わりませんので、家の使い勝手はあまり変わりません。
このリフォームのメリットはイメージの変化や使い勝手の向上です。

照明機器を天井に埋め込んで天井がスッキリ!

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リビングだと照明器具が天井に付いてたり、ぶら下がっていたりしますが、これをリフォームで天井の中に埋め込んでしまい天井をスッキリできます。

フローリングと壁紙で部屋の明るさアップ!

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フローリングの色は意外と大事なのです。
フローリング色が濃い色だと、暗めな部屋になり明るい色だと足元から部屋全体が明かるくなります。

壁紙を張り替えるときも、色の着いた壁紙にするか?白い壁紙にするか?
で部屋が仕上がった時のイメージは全然変わります。

例えですが、少し緑の色が入った壁紙では部屋全体が落ちつた雰囲気になります。
白い色の壁紙なら部屋全体が、パー!っと明るい部屋になります。

壁紙は部屋の雰囲気に直結しますので、色選びは慎重にならなければなりません。
しっかりイメージを作っておきましょう!

壁付けキッチンから対面キッチンに!

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どちらにも、メリットとデメリットはあります。
壁付けキッチンのメリットは、料理に集中できることです。

リビングに対して、自分が背中を向けているので余計なことに気を取られなくて済むのが壁付けキッチンのメリットの1つです。

他にも、部屋を広く使えるメリットがあります。

カウンターキッチンだと水回りとコンロは独立しますので、その分スペースを使います。
スペースが少ない部屋だと壁付けキッチンの方がリビングを広く使え、料理してる後ろ側にダイニングテーブルを置いてたり、出来上がった料理を運びやすいなどキッチンのスペースをあなたの好みで使う事が出来ます。

壁付けキッチンのデメリットは横幅があれば、隣に食器棚を設置し一体型で使用できますが、スペースが狭いキッチンだと他の場所に食器棚を置いたりする必要があります。

食器棚を他の場所に置くことになってしまい、無駄にスペースが取られてしまう事や家具が増えてしまうことです。

家具が増えてしまうと、キッチンの統一感も減ってしまいます。

統一感を出す為には、スペースの狭いキッチンの場合はL字型の壁付けキッチンにすると食器棚もキッチンと統一が出来るのでキッチンの統一感が出ます。

対面キッチンのメリットは、リビングの様子や外の景色を見ながら料理が作れることです。

現在は対面キッチンが1番人気があります。

対面キッチンなら、友達が来た時や夫婦で会話しながら料理が出来、1人でもくもくと料理することも無くなります。

子供が小さい家庭では子供の様子を見ながら料理が作れますので、お母さんも安心できるのです。

あとは、対面キッチンでは壁にスペースが広く取れます。そこに大きな食器棚を設置したり電子レンジやトースターなどのキッチン家電を置くことも可能になります。

対面キッチンのデメリットは、水回りとコンロが独立しますのでスペースを使う事です。

スペースが狭いところに対面キッチンを設置してしまうと圧迫感を感じてしまいますのでリフォームする時は、リビングの広さに合わせて選択しましょう。

壁付けキッチンと対面キッチンの良い所だけを取ったカウンターキッチンもある!

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カウンターキッチンとは、壁付けキッチンと対面キッチンの良い所だけを取ったキッチンでダイニングテーブルが置ける広さがあれば可能なキッチンなのです。

カウンターキッチンとは、コンロや水回りは壁付けキッチンと同じです。

対面キッチンの独立した部分に、腰ほどの食器棚を配置し、電子レンジやトースターを設置できる作りになっています。
正面から見ると、カウンターテーブルのような作りになっているのが特徴です。

幅も大きく取らないので、どうしても対面キッチンのような作りにしたい場合はカウンターキッチンも1つ案でイメージしてみるのも良いと思います。

お風呂は冷たいタイル床から暖かいユニットバスへ

最近は減りましたが、床や壁がタイルで冬のお風呂は寒い!なんてことありませんか?

風呂マットを敷いて足元が冷たくならないように保護をしてお風呂に入ってる、なんて人もいると思いますが、浴室リフォームも数種類のやり方があります。

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タイル床浴槽とは、昔からの浴槽の作り方で1番ポピュラーな浴槽です。

冬は足が冷たい上に、シャワーを出しても最初は水が出て来るので冷たいタイルに冷たい水のおかげで冬場は、足がかじかんでしまいそうです。

タイル床の浴槽をユニットバスに変更することで、浴室暖房がついたり床が冷たくなく足が冷えにくくなります。
最近のユニットバスはカビも抑制する素材や、水切れを良くするなどカビの発生を抑えるようになっています。

さらに、最近のユニットバスはデザインも豊富になり浴槽だけや蛇口などのカスタマイズも可能になっています。
黒を使ったクールなデザインや木目調パネルのモダンなデザインもありますので、あなたが好むデザインに仕上がります。

最大の利点は、ユニットバスにすると脱衣所と浴室の段差が無くなりバリアフリーになります。
タイル床の浴室のほとんどの場合、脱衣所よりも1段浴室は下がっていることが多いのですが、ユニットバスにすることで段差が無くなり、足を段差に引っ掛けて怪我をしにくくなります。

浴室と脱衣所はゴムのパッキンと扉のレールで仕切ってあるのですが、ゴムのパッキンを高くして扉のレールを低くすることで、足が当たっても怪我をしないように作られています。

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少し前のユニットバスは、どこのメーカーも真っ白のユニットバスでした。
ほとんどの方は、一昔前のワンルームマンションに設置されているユニットバスをイメージされるでしょう。

しかし、最近のユニットバスはデザイン性やカスタマイズが出来るので、今のユニットバスと同じサイズを選択すれば問題ありません。

上記でもお伝えしたのですが、あなたの好みの色やデザインを選択するか、もしくはリフォームする際の家の中の色に合わせてみるのも良いと思います。

お風呂は、1日の疲れを洗い流す場所でもあり同時にリラックスする場所でもあります。
自分がお風呂に入ってる時をイメージをしてきめましょう!

最近のトイレは節水タイプ

水を大切に使いましょう!と運動が広がっているのもあり、少ない水で流す、節水タイプのトイレが増えて来ています。
節水タイプのトイレは、水道代の節約にもなりますので、リフォームする際は節水トイレにしましょう。

しかし、トイレのリフォームも数種類のやり方があります。

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和式タイプのトイレから洋式のトイレに交換するタイプです。

和式のトイレは最近ほとんど見なくなりました。
小学校、中学校や高校時代は和式トイレを見かけましたが、最近では学校でも洋式トイレになってきています。

和式トイレは足元や壁がタイル張りの事が多く、掃除も拭き掃除がしにくいなどの弊害があります。
はみ出してしまった場合にサッとふき取りにくかったりと色々な問題があります。

洋式トイレが普及してから、男性も家のトイレでは座ってする人が増えており、立ってする人が減っているのも事実です。

和式から洋式トイレに変更するとお腹の調子が悪くて長時間座ってても足が疲れないなどのメリットと、最近のトイレは汚れが付きにくくなっています。
トイレ掃除の回数も減らせるメリットもあり、HOT便座機能で冬場の寒い時でもおしりが冷たくならないのも、洋式トイレに魅力です。

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すでに洋式トイレだけど、新しいデザインの洋式トイレに交換する方法もあります。

昔よりも最近のトイレはやや四角くなってきています。
それに同じ洋式トイレでも、トイレを流す時に使う水の量が今の方が少ない水で流れるので水道代の節約にもなります。

最近の洋式トイレはリモコン式や人感知装置で勝手に蓋が開いたりと自動化して行っています。
水を貯めて流すタイプの洋式トイレや水を貯めるタンクが無いタンクレスの洋式トイレもあります。

あなたのイメージに合うトイレにしましょう。


内部の間取りを変えずにリフォームする時は浴槽とトイレ、キッチンが重要になります。
部屋の雰囲気はフローリングの色と壁紙の色で調節できますので、家族とゆっくり話合って決めて行きましょう!

2.外壁はそのままで内部は全部リフォームし、間取りも変更する方法

ここでは外壁はそのままで、内部は全部リフォームして、間取りを変更するリフォームをお伝えします。
間取りまで変えるとなると、あなたが今住んでる一戸建ての使い勝手が変わります。

部屋の広さや、キッチン、トイレ、お風呂の場所まで変わってきますのでリフォームした後に失敗したなんて思わないように、しっかりイメージを作っておくことが大切です。

家の柱まで切る場合もある!

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間取りを変更する場合は、部屋の間のハリや柱まで切らないといけない場合もあります。
もちろん柱を切った場合は、他の場所に新たに柱を追加しなければならず大掛かりなリフォームになります。

その分、あなたが思い描いたイメージに仕上がっていきます。
家の大きさは変わりませんが、間取り変更は大きなメリットがあります。

1.部屋の広さを変えられる
2.新しい柱をいれる事で部屋を増やす事もできる
3.浴室を広くできる
4.トイレも広くできる
5.キッチンなどの水回りの場所の変更ができる

しかし、一戸建てには必ず大黒柱がありますので、部屋を広くした時に大黒柱が邪魔になることもあります。
間取り変更のリフォームをする時は、家の設計図を見て話合いましょう。

部屋の広さを変えられる

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間取り変更の1番の強みは部屋の広さを変えられることです。
普段は物置になってしまってる狭いスペースを、他の部屋と一緒にしてしまい部屋を広くする事ができます。

間取りを変更しない場合は、部屋を繋げて広くする事はできません。
部屋を繋げて広くする場合などは、全て間取り変更リフォームになります。

例えば、リビングとダイニングキッチンの間に引き戸と壁があり、引き戸と壁を壊してリビングとダイニングキッチンを1つの部屋にするのは、間取り変更リフォームになります。

壁を壊す時に、中に柱やハリが有った場合な全て切って撤去になります。
建物の構造が変わるので間取り変更になるのです。

新しい柱をいれる事で部屋を増やす事もできる

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反対に1つの広い部屋を2つの部屋に分ける事もできます。

一戸建てでは、わざと新築で家を建てる時に子供が大きくなったら自分の部屋を持てるように部屋は1つで入り口の扉を2つ付けておき、真ん中に壁を作ると部屋が2つになるよう計算して作ってる建物もあります。

リフォームでも、物を置くためのスペースを作るために部屋の一部に壁を作り引き戸などを設置して2畳から4畳くらいの小部屋を作る場合もあります。

浴室を広くできる

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現在の浴室が狭く感じてるなら、浴室を広くできます。
狭いタイプの浴室だと、0.5坪のタイプが多いです。

浴室の広さは、バスタブを除いた体を洗う場所の広さになります。

1坪あると快適に体を洗え、1.5坪あると広く感じます。
その分、浴槽も同時に大きくなっていきます。

浴室が広くなると他の場所が狭くなりますので、注意が必要になります。

トイレも広くできる

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トイレも狭いトイレだと、座った時に扉がすぐ目の前にあり圧迫感を感じるトイレもあります。
棚や手洗い場が欲しいなど思うなら、トイレを広くする事も検討して良いと思います。


防災の面で考えると家の中で1番安全なのはトイレなのです。
トイレは住宅の中でも比較的強く作られている場所なので、防災グッツをトイレに置いてる人は年々増加しています。

トイレをリフォームする時は、防災グッツを置く所を作っておくと、万が一の時に役立ちます。

キッチンなどの水回りの場所の変更ができる

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水回りは人それぞれ悩みがあると思います。

キッチンを人目に触れないように隠したい人もいれば、対面キッチンの様に人に見せたい人。
キッチンの隣に部屋の扉があり扉を開けていると、料理を作ってる時に邪魔になるなど。

玄関の直ぐ隣にトイレがあり、玄関に来客が居る時などトイレに入りにくかったりしてトイレを家の奥に場所を変更したり出来ます。

さらに、水回りのリフォーム際に悩むのは配管と現在使ってる洗面所などを使うかです。
水道管と違い排水管は家の奥から道路の下水に向かって水が流れるように傾斜がついています。

水回りを奥に移動する際は排水管も変更する必要がありますが、マンションと違い一戸建ての場合は床下に50cmほどの空間がありますので配管を変更しても、床下に干渉することは無いでしょう。

洗面所など、水回りは変更しても設置場所さえ決まってしまえば、そのまま使う事が出来る物もあります。
その代表が洗面所です。

今の洗面所が気に入っているなら、今使ってる物をリフォーム後に新しい場所に設置する事も出来ます。
浴室と脱衣場はセットでイメージをした方が、どの位の広さが必要かイメージしやくなります。

一緒にイメージしてをしてみましょう!

3.屋根と外壁は塗り直しとサッシは交換、内部は全部リフォームする方法

屋根と外壁をリフォームすることになると費用も建物の内部よりも上がります。 理由は、一戸建ての周りに足場を組まなくてならず、その分費用も上がってしまいます。 建物はそこに住む人をいつも外の冷たい風や雨や雪そして太陽の紫外線などから守ってくれています。 しかし、建物内部より外部の方が痛みは早いです。 なので屋根のメーカーや塗料のメーカーは耐久年数を表示しています。 屋根も耐久年数があるのでお伝えしていきます。

建物で1番屋根が傷む

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建物で1番痛みが激しいのは屋根です。
屋根は雨や雪、太陽の紫外線から住む人を守ってくれています。

普段屋根は目に見えないですが、リフォームが必要になってくる頃は屋根の痛みは激しいです。

一戸建ての屋根は大体4種類の屋根があります。

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カラーベストは近年の一般住宅では1番使われている物です。

カラーベストとは、平型スレートの事で施工もしやすくデザインの高さから新築住宅で採用される事が多く、軽量で薄いので屋根に掛かる負担も少なくできるメリットがあります。

カラーベストの屋根は平型スレートに塗装をして屋根に葺いてありますが、塗装がのメンテナンスは10年周期で行っていくと屋根の劣化を防ぎ、長く使用して行く事が出来ます。

カラーベスト自体の耐久年数は30年とされていますので、建物を建ててから30年経過した時は1度屋根に不具合が出ていないかなどの、確認が必要になってきます。

しかし、屋根の塗装の塗り直しなどのメンテナンスと一緒に屋根の不具合を確認しておく事で30年以上カラーベストは使い続けることが可能な屋根なのです。

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瓦屋根は昔の日本家屋にはよく見られた屋根です。
現在でも瓦屋根の建物は見かけますし、瓦屋根の耐久年数は50年以上ととても長いです。

しかし、最近では瓦屋根の一戸建ては少なくなっています。

それは、瓦屋根はとても重いのがデメリットなのです。最近では軽量の瓦も出てきましたが地震が多発する日本では、瓦屋根だと地震が来た際に建物の1番上が重いので、他の屋根の建物より揺れやすいのです。

大きい地震だと、瓦がずれてしまったり下に落ちてしまったりと手間のかかる屋根です。
後、瓦屋根は傾斜がキツイ屋根じゃないと敷く事が出来ませんので、地震で屋根の瓦が落ちてしまった場合は足場を組む必要になるので、地震の多い地域は補修が大変です。

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通称トタン屋根も昔からある屋根です。
トタン屋根は、金属なので軽量で傾斜が緩い屋根にも施工することができ、好きな色に塗れるメリットがあります。

しかしトタン屋根は金属なので塗料が古くなってくるとサビが出てきます。それによりトタンに穴が開いて雨漏りの原因にもなったりしますし、金属の板なので雨の音も余計に聞こえてしまいます。

昔のトタン屋根は塗料を塗って耐久年数は約10年でしたが、最近のトタン屋根は金属の配合を変えサビにくくなっている為に耐久年数が上がってきています。

ただし、金属には変わりありませんので断熱性能と雨音を防止する防音性能はありません。

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ガルバリウム鋼板は近年住宅の屋根で選ばれるようになって来た金属板の屋根です。

昔からある金属屋根だとトタン屋根をイメージする方は多いと思います。
亜鉛メッキ鋼板は、塗装をする事で屋根をサビから守っていましたが、それでも塗装の耐久年数を超えて使っていたり、ピンホールなどの目に見えない小さい穴から水が中の鋼板をサビさせてしまい塗装してある皮膜の下からサビが発生してう場合もあります。

同じ金属屋根の鋼板でもガルバリウム鋼板はサビの耐久性に約3倍~6倍の耐久性を持ち鋼板の表面と裏面に55%アルミ二ウムと43.4%亜鉛と1.6%シリコンの合金メッキをした鋼板を指します。

さらにその上に塗装処理などをする事で、住宅の屋根の耐久性はとても高くなっています。

ガルバリウム鋼板は表面の耐久性だけでも10年の耐久性を誇り、耐久性の長い物になると30年という物まで存在しますが、耐久性が上げるほど値段も高くなっていきます。

その分、屋根メンテナンスにお金が後から掛からないメリットもありますが、強い風で先の尖った物が屋根に当たったり、海の近場だと海風で屋根の傷みも早くなるので定期的な屋根の確認は必要になってきます。

さらに、金属の屋根なので耐久性は上がっても屋根の下に断熱材を入れないと日光の熱が家の中に入って来たり、屋根から熱が逃げてしまうので、断熱材は必要になります。


カラーベストの屋根が劣化してしまい、ガルバリウム鋼板に屋根を葺き替える方もいますが近年は葺き換えるよりもカラーベストの屋根にガルバリウム鋼板の屋根でカバー工法で屋根をリフォームする事も増えて来ています。

トタン屋根と同じガルバリウム鋼板の金属屋根でも、雨の音はガルバリウム鋼板の方がとても静かになります。

外壁はサイディング張替えもしくは外壁塗りなおし

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外壁塗りなおし
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外壁塗りなおし
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外壁サイディング張替
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外壁サイディング張替
外壁は屋根よりも雨や紫外線によるダメージは少ないです。
しかし、外壁も傷んできます。

リフォームでも外壁はほとんど塗装し直しが多いです。
サイディングの張替えをする場合もありますが、交換できる外壁とできない外壁があります。

剥離してボロボロになってしまった外壁は、塗装してもすぐに塗装が剥がれてしまったりと塗装では修復できない場合もあります。

最近では、塗装できない外壁をはがして解体するのではなく、その上にサイディングで修復できない外壁の上にカバーをしてしまうカバー工法をいうやり方もあります。

サッシを交換して寒さや結露対策

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サッシの交換はリフォームの中でも人気です。
サッシを交換して見た目をかえたり、2枚ガラスのサッシに交換することもできます。

2枚ガラスとは、見た目は1枚のガラスなのですが1枚の部分に2枚ガラスが入っています。そしてガラスとガラスの間を真空にしてあるのです。

2枚のガラスにすることでメリットは、断熱効果が上がり結露もしなくなりますし防音効果もあります。
反対にデメリットは掃除の為とかで、サッシを外したい場合はガラスが2枚入っているので重いのがデメリットです。

しかし、最近では建物全体の断熱効果を上げるために2枚ガラスのサッシが使われていることが多いです。

4.外壁は全部こわし内部も全部リフォームをする方法

最後にお伝えする方法は1番建て替えに近い方法です。

建物の柱を残し全部解体して、新しい一戸建てに作り変えます。
建て替えに1番近いので、元々の家のサイズは変わりませんが柱に無理が無いくらいの間取りの変更もできますし、水回りの場所の変更もできます。

屋根の傾斜は変える事が出来ませんが、屋根材を変えて軽い屋根材から重い瓦屋根に変更したり、逆に瓦屋根から軽い屋根材に変更することも可能です。


他にもメリットは沢山あります。唯一のデメリットは費用が高いことです。
それでも柱以外は屋根、外壁、内装まで全部解体することで自分の思い描いた一戸建てになります。

柱以外、屋根、外壁、内装を全部リフォームのメリット

まずは屋根です。
柱を残す以上は屋根の傾斜は決まってきます。

屋根の傾斜が緩いと瓦屋根は敷く事が出来ませんが、それ以外の屋根なら好みの屋根にする事ができます。

仮に、屋根の傾斜もあり瓦屋根にする場合は、現在は約10%ほど軽くなった軽量の瓦もあるので屋根が重くなって心配と思うなら軽量の瓦でも良いと思います。


しかし、元々リフォーム前に瓦屋根が敷いてあった一戸建てなら瓦を新たに敷く事ができますが、それ以外のカラーベストなどの屋根だった場合は瓦屋根に変更することが出来ない可能性もあります。

それは、建物がどこまで重さに耐えられるか建物は構造計算がされています。
構造上、建物の強度を超えてしまうと建物が潰れてしまう恐れが有るために瓦屋根に出来ない事もあります。

この構造計算は地域によって、強度が変わります。
日本は地震が多いので、地震の揺れに強く作ってありますが、雪がたくさん降る地域と降らない地域では強度が変わります。特に豪雪地域では建物の上に雪がたくさん積もるので建物の構造上、建物の強度は強くなっています。

次に外壁ですが、外壁も大きく分けて5種類あります。
選ぶ外壁によって家の見た目は大きく変わってきますし、そこに住む人の好みによって選ぶ外壁も変わってきます。

白壁

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白壁は最近の新築一戸建てではあまり見なくなってきましたが、和風の家に住みたい方は今でも家の外壁を白壁にしてる方はいます。

白壁とは、家の外壁に漆喰を塗っているのです。

漆喰とは「水酸化ナトリウムと炭酸カルシウムが主成分」で日本に昔からある塗り壁で、日本の城の外壁にも昔から漆喰が使われてきました。

白すぎて有名な姫路城も外壁には漆喰が塗られており、一戸建てでは使われる事が減って来ていますが、現在でも和風の家を建てる方は漆喰を選んでいます。

漆喰のメリットは、ホルムアルデヒドなどの化学物質を吸着してくれますので、シックハウス症候群になりにくい家になるのです。
シックハウス症候群とは、家の中にある家具や家を建てる使った建材に含まれている化学物質が気化してそこに住んでる人に害を与えてしますのです。
主に症状は「目がツーンとする」や「頭やのどが痛い」それに「ぜいぜいする」などの症状が出ます。

しかし、白壁はシックハウス症候群になってしまうおそれのある化学物質を吸着してくれるので、家に住んでる人の健康も守る事が出来ます。
更に、耐久性が高く耐火性も高いのがメリットになってきます。

防カビ性はいまいちで、防カビ材が入っていても3年~4年でカビが出てきますので防カビ性が高いとは言えません。
デメリットは、漆喰が乾くまでに時間がかかりますので、工期が長くなってしまう事です。工期が長くなってしまうと、金額も高くなってしまいます。

他にも、防水性が低かったり、漆喰の壁は傷がつきやすいのが特徴です。

焼板

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焼板とは、焼杉の事を言います。
杉の板の表面を焼き黒くさせて一戸建ての外壁に使う方法です。

上手く使うと古い日本家屋のような味わいや、塗装では出ない独特の外観になるため人気がありますが、日本のように高温多湿のような気候では、外壁の板が経年劣化によって反ってしまうなどのトラブルになってしまう事もあります。

焼板でもサイディングに近い方法で外壁を作っていきますが、工場生産された板でも金属の様に加工されていないので、焼板同士がピッタリ合うわけでは無いのです。

どうしても少しの隙間が出来てしまう為、コーキングなどを間に入れたり、外壁の裏は防水加工をしますが、雨の多い地域などは外壁の裏に水が入ってしまい内側から水分を吸ってしまうのです。

焼いた部分の耐候性や耐久性は高いですが、木の板である以上は、乾燥すれば板自体が反ってしまいますのでメンテナンスも必要になって来る外壁です。

サイディング

サイディングとは貼る外壁の事を言いますが、サイディングの外壁は近年一戸建てで増えてきた外壁なのです。

昔の一戸建ては塗装が主流なのですが、今ではサイディングの方が主流になっています。
金属系と窯業系の2種類がありますが、塗り壁の一戸建てをリフォームする方は金属系で新築の方は窯業系を選ぶ方もいます。

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金属系のサイディングは、ガルバリウム鋼板が一般的に使われています。

屋根でも使われる物と同じ物が主に使われていますが、工場で加工されたサイディングを職人が張って仕上げるだけなので、工期が短く抑えられるメリットがあります。

金属系のサイディングは耐久性が高く、塗装の外壁よりもメンテナンス回数も少ない為に近年では、金属系サイディング外壁が増えてきています。

金属系サイディングが増えてる理由に、カバー工法が出来るメリットがあります。
カバー工法とは、一戸建てのリフォームをする時に塗装外壁を塗りなおさずに金属系のサイディングで覆ってしまう方法です。

このカバー工法は外壁がトタンの一戸建てにもできる事から、トタンの外壁がサビてボロボロになってしまってもできるので、無駄な出費を抑えてリフォームできるのです。

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サイディングの中でも窯業系が金属よりも主流な外壁として使われています。

窯業系はセメントを主原料として作られており、セメントの他にも繊維質と増量剤によって構成されています。窯業系のサイディングが主流なのはデザインが豊富で新築を建てる時に好みのデザインにしやすい事で人気があります。

窯業系のメリットは、各メーカーが豊富なデザインを出していますのでデザインが豊富にある事ですが、耐震性も高く防火性や遮音性も高いのが特徴です。

しかし、窯業系のサイディングには防水性は無い為に工場出荷の時に防水性のある塗装をしていますが、防水塗装が剥がれてしまうとメンテナンスが必要になってしまいます。

さらには、窯業系のサイディングは蓄熱性が高く夏場の暑い時期は、外壁自体に熱がこもり家の中が暑くなってしまうデメリットもあります。

窯業系のもう1つのデメリットはセメントが主原料で作られてる外壁なので、サイディングとの間にシーリングがしてありますが、シーリングは劣化してくるとヒビ割れしてきますので、メンテナンスが必要になってきます。
また、窯業系はメンテナンスが必要になってしまう外壁なので、メンテナンスがあまり要らない金属系のサイディングが近年では、主流になってきています。

一戸建てにはあまり使われませんが、工場や倉庫などには使われる鉄板の外壁もあります。
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ヨドプリント鋼板とはプリントリブ鋼板と同じなのですが、亜鉛メッキがしてあるので昔のトタンとほぼ同じものですが、金属板に木目などのプリントがされています。

現在の新築一戸建ての外壁に使えわれる事は少なく、断熱性や遮音性も無いので工場やガレージで主に使われています。

稀に一戸建てでも使われる事はありますが、断熱性も遮音性も無い為に断熱材を高価な物にしないと、夏場は家の中が暑く冬は寒いといった季節の寒暖をハッキリと受けてしまいますので、ほとんど一戸建ての外壁で使ってる家はありません。

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角波は昔のトタンのように亜鉛メッキがされた物よりも、ガルバリウム鋼板が今は主流になっています。
角波板も家の外壁にする人は少ないですが、工事現場や倉庫、ガレージと言った住宅では無い所で使われています。

ガルバリウム鋼板を一戸建ての外壁に選ぶ人もいますが、角波板の厚さが0.25mmしかないと薄くて物が外壁に当たった時に凹んでしまう可能性も有るため0.30mm~0.40mmの少し厚みのあるガルバリウム鋼板を使う必要もあります。
しかし、近年ではサイディングで金属系のガルバリウム鋼板が出て来ていますので、そちらの方が主流になっています。

リシン壁

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リシン壁とはモルタル仕上げの外壁の仕上げ材として表面化粧材として外壁の仕上げ材として用いられます。

塗料に混ぜる物を変える事で、リシン、スタッコ、吹き付けタイルのように仕上がりに変化で出ますので、1960年~1980年代にかけて一般住宅に普及した仕上げ材です。
リシン壁は安価なのですが、通気性に優れているので透湿性も当然優れています。

さらに、つやを抑えた仕上がりになりますので高級感のある仕上がりになります。
しかし、吹き付け塗装で仕上げられていますのでヒビ割れがしやすく、リシン壁は凹凸が多いので埃や水垢が溜まりやすく、どうして汚れは目立ってしまいますので、カビや水垢がひどい場合はブラシでこする事も考えなくてはなりません。

近年では新築でリシン壁にする人は減っていますが、メンテナンスをする場合も凹凸が多い壁なので塗装し直すのも大変です。
今では、伸びる塗料も出ていますので、そのような塗料を使って外壁を塗り直す人もいます。

外壁と内装の間に入る断熱材も、しっかり決めておく必要があります。
最近はどのメーカーも建物の断熱性能が上がるような断熱材を使用しています。

断熱材とは、外からの熱を遮断し建物の中の熱を外に逃がさないようにする物ですし、建物の中の温度を一定に保つ役割もしています。

その代表が発砲ウレタンです。
それ以外でも、ガラス系断熱材のグラスウールや天然素材でほとんど使用されない羊の毛もあります。

しかし、断熱材には他の役目もあります。
それは燃えにくい事なのです。

発泡ウレタンは施工しやすい点がありますが、燃えやすい特徴もあります。
ガラス系のグラスウールは施工はしにくいですが、燃えにくい性質があります。

天然素材の羊の毛もありますが、高価な為に、ほとんど使われていません。
外壁が良くても、断熱材がダメでは夏は暑く冬は寒くなってしまいます。

外壁同様で断熱材もどんなものが良いか検討しましょう。

最後は内装です。

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内装は上記でもお伝えしましたが、建物の中はあなたがずっと生活をして行く所です。
屋根や外壁も大切ですが、家の中はもっと大切になります。

柱だけ残して他の場所を全部解体した時なら、間取りを変更しないリフォームも間取りを変更するリフォーム、どちらでも可能なのです。
今までは玄関を入ってすぐトイレがあったり、浴室が狭かったり、キッチンが使い勝手が悪かったりして、普段の生活の中に家の間取りの悩みがあったかも知れません。

しかし、その悩みを解消できるのはリフォームの時だけなのです。
1度リフォームしてしまうと、簡単に次もリフォームとはいきません。

キッチンはどのタイプのキッチンにしますか?
色はどんな色にしたいですか?
浴室はどのくらい広さが欲しいですか?
トイレはどんなトイレにしますか?

扉は引き戸が良いですか?押戸が良いですか?
フローリングの色は明るめですか?暗めですか?

など、内装をリフォームする時は沢山考えなくてはなりません。

細かく考えれば考えるほど、リフォーム後に仕上がった家を見た時、あなたの理想の家に仕上がってきます。
リフォーム後に家族の沢山の笑顔が溢れる家づくりの参考になれば幸いです。