失敗しない中古物件の購入は部分リフォームよりまるごとリフォームだ!!

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最近は中古物件を購入してリフォームしたなんて話も聞くようになってきました。
テレビでも、リフォーム専門番組があるほどリフォームをする人が増えてきています。

それに伴い、中古物件を購入する人も年々増えています。

中古物件は新築と違い、建物がすでにあるので直接見ることができるので、リフォーム後にどんな家になるかイメージも湧きやすく、新築みたいな綺麗な家は欲しいけど費用を出来るだけ抑えたいと思う人もいます。

そこで、中古物件を購入しリフォームをして新築に劣らない綺麗な家を手に入れる事ができます。
中古物件を購入する際は、屋根の痛みや屋根裏に雨漏りが無いか、床下は白ありの被害にあっていないか、専門の業者にお願いをし隅々までチェックすることが重要です。

不動産業者によっては、売り出す前に事前チェックを全て済まし、一戸建ての不具合は修理してある不動産業者もあります。

あなたが中古物件を購入した際にリフォームするなら、建物が傷んでいる部分だけリフォームするか、中古物件全体をリフォームするかを悩むと思います。

最近では、リノベーションという言葉も耳にする様になりましたが、リノベーションとリフォームは似てるようで全く違うものです。

このページでは、あなたが中古物件を購入した際に部分リフォームの方が良いのか?
それとも、家全体のまるごとリフォームの方が良いのか?
最近、良く耳にするリノベーションとはリフォームと何が違うのか?

お伝えしていきますので是非、参考にしてみて下さい。

1.中古物件を購入し部分リフォームする方法

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一戸建ての1部分だけリフォームする方法は1番多いリフォーム方法になります。自分の好きな所だけリフォームを出来るのがメリットで、費用もその分抑える事ができます。

一戸建ての中古物件でリフォームが多いのは、屋根の塗り直しと外壁の塗り直しです。内装は、浴室リフォームやトイレのリフォームそしてキッチンのリフォームが多いのが特徴です。

後は、畳をフローリングに張り替えたり、畳自体を張り替え和室として使い続けるなどもありますので、1つずつお伝えしていきます。

浴室リフォーム

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築30年以上で1度もリフォームがされていないと、在来工法の浴室はタイル張りの浴室がほとんどだと思います。現在一戸建てで主流になっているのは、浴槽からシャワー、蛇口、床などがセットになったユニットバスが主流です。

別名でシステムバスとも言われています。
在来工法の浴室は床や壁にタイルが敷いてあり、タイルが割れてしまったりタイルとタイルの間にカビが発生してしまう不具合などがありました。

最近のユニットバスはデザイン性に優れており、在来工法の浴室に合うように設計されている物もあります。
しかも、タイルと違い冬場の足の寒さを防止する為、足元がクッションになってることで足の冷えを抑えてくれます。

さらに、カビの発生や雑菌の繁殖を抑えるように防カビ防菌加工になっているので、お手入れが簡単に済むようになっています。

床や壁がタイルの在来工法もメリットはあります。
足元のタイルや浴槽、シャワーや蛇口、壁など全て自分の好みで自由に浴室をカスタマイズすることが出来ます。

浴室リフォームの最後のメリットは、脱衣所と浴室がバリアフリーになることです。
タイルが敷いてある浴室は脱衣所より1段低くなっている浴室がほとんどです。

1段低くなっていると、浴室から脱衣所に上がる際に足の指をぶつけて怪我をする恐れもありますが、バリアフリーになると足をぶつける心配も無くなります。

ユニットバスは脱衣所との間に扉のレールよりも、背が高いゴムのパッキンがあります。
このゴムのパッキンが脱衣所に水が流れるのを防ぎ、扉のレールよりも背が高いので足に扉のレールが当たることも防いでくれます。

トイレのリフォーム

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最近は節水を目的としたトイレが多くなっています。
現在のシャワートイレが出た当時は、既存の洋式トイレの上の2枚の蓋を外しそこにシャワートイレを付ける物が主流でした。

現在も売っていますが、リフォームする際は初めからシャワートイレとして作られているシステムトイレが多くなっています。
特に最近のシステムトイレは、節水を目的に作られており便座の奥にあった水を貯めておくタンクが無くなってきておりタンクレスのトイレが増えてきました。

トイレのデザイン性も上がってきていますが、トイレ自体の性能も劇的にアップしています。人がトイレに入れば、センサーで人を感知し自動で蓋が開き、用を足せば自動で水を流してくれます。

蓋の開け閉めや、水を流すための(小)(大)もリモコンで操作できるため、便座に触ったり、レバーに触ったりする事も無くなってきています。便器も汚れが付きにくくなっている為に掃除も簡単になってきています。

トイレをリフォームする人は、このようなシステムトイレにする人も多いですが今のトイレを使い続ける人もいます。
洋式のトイレのシャワートイレの部分だけ新しい物に交換して使う事でリフォーム費用を抑える事も可能です。

キッチンのリフォーム

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キッチンのリフォームは中古物件に既存で付いてるキッチンと同じタイプのキッチンにするか、違うキッチンにするか悩む所です。

キッチンのタイプは3種類あります。

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壁付けキッチンは壁に向かって料理を作るタイプのキッチンです。
リビングに背を向けて料理をするので、料理に集中できるメリットと背中側にダイニングテーブルを置くことで作った料理をすぐにテーブルに運べるメリットがあります。

キッチンスペースをコンパクトにできたり、料理に集中できる反面、収納スペースが少なかったり料理をしながら子供の様子を見れないなどのデメリットもあります。

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対面キッチンは、リビングに向かって料理が出来るので、子供の様子を見ながら旦那さんや奥さん、友達と会話をしながらや、景色が良い場所だと外の景色を楽しみながら料理を作れるメリットがあります。

対面キッチンは背中側の壁にスペースが出来るので、そのスペースを利用して食器棚にしたり、料理の作業スペースにしたりと、スペースを広く取れるのもメリットです。

しかし、対面キッチンは水回りとコンロが独立するので、その分スペースを取ってしまいます。
部屋が広く対面キッチンにしてもスペースに余裕があるなら問題無いですが、部屋が狭い場合は水回りとコンロの独立した部分が邪魔になってしまいます。

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スペースが少ないけど、どうしても対面キッチンにしたい人にはカウンターキッチンが良いかもしれません。
カウンターキッチンは壁付けキッチンと対面キッチンの良い所を合わせたハイブリットキッチンです。

カウンターキッチンの特徴は、水回りやコンロ、調理器具や食器棚は壁付けキッチンと同じ形になりますが、対面キッチンの場所にカウンターテーブルが設置されます。
カウンターテーブルの下に、電子レンジやオーブンなどが収納でき、余ったスペースにも食器棚として使える事がカウンターキッチンのメリットです。

カウンターテーブルは対面キッチンよりもスペースを取らないので、少ないスペースで設置できますし見た目もおしゃれです。カウンターテーブルの上は料理の作業スペースや食事をする事もできます。

デメリットはみんなで揃ってダイニングテーブルで食事をする場合は、カウンターテーブルが物置になってしまったりと、デットスペースになってしまうことがあります。

屋根のリフォーム

屋根のリフォームと言っても屋根に使われてる部材も数種類あります。

カラーベストと呼ばれる平型化粧スレートや瓦、そしてトタンです。最近ではガルバリウム鋼板と呼ばれるトタンの進化版も出てきました。

近年の一戸建て住宅の屋根はカラーベストは主流になっていますが、和風の家や平屋の家は瓦屋根を採用してる一戸建ても少なくありません。
昔の家はトタン屋根の一戸建てもありましたが、近年は新築一戸建ての屋根をトタン屋根にする事はほとんど無いでしょう!

屋根のリフォームも一戸建ての屋根がどのタイプの部材が使われているかで、変わってきますが、屋根のリフォームは大きく分けて3つのになります。

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カラーベストは近年の一戸建ての新築で主流な屋根です。

薄くて丈夫なカラーベストは、瓦屋根のよりも軽くてデザイン性や施工性に優れておりカラーベストの屋根はメンテナンスが10年ごとに屋根の塗装の塗り直しが必要になってきます。

カラーベストと呼ばれている平型化粧スレートはセメント、ケイ石が原料となって繊維質で成形されてものです。
薄くて丈夫ですが、塗装がしてあり塗装の皮膜が太陽光や紫外線によって塗装の表面が劣化してきます。カラーベスト自体には水をはじく性能は無く塗装の皮膜によって屋根の防水性が保たれています。

10年を超えて来ると屋根の塗装が劣化してきますが、そのまま使えない事はありませんがカラーベストの寿命を縮めてしまいます。
カラーベスト屋根のリフォームには塗装の塗り直しやガルバリウム鋼板でのカバー工法、そして新品のカラーベストでの葺き替えの3種類があります。

ほとんどの場合は、塗装の塗り直しですがカラーベスト自体が経年劣化によって割れてしまったりボロボロになってしまった場合は、カバー工法が多くなっています。

一戸建ての屋根に使われているカラーベストは強風でも飛ばされたりしない様にしっかり組み合わせてありますので、葺き替えの為に剥がすのも大変なのです。
そこで最近は、ガルバリウム鋼板でカラーベストの屋根を上から覆ってしまう事で、はがす費用をかけずに屋根をカラーベストからガルバリウム鋼板の屋根に変更してしまうのです。

自営業で大工の友達に聞いたのですが、今のカラーベストの屋根は塗装し直すかガルバリウム鋼板で覆ってしまうのがほとんどだと言っていました。

葺き替えは、屋根を剥がしてカラーベストを葺く為には元のカラーベスト処分料もかかってしまう為、オススメはあまりしないと言われました。

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瓦屋根は昔からある伝統的な屋根です。
見た目もカッコイイので瓦屋根を選ぶ人もいますが、瓦屋根の1つの弱点は瓦の重さです。

瓦屋根はカラーベストやトタン屋根の中で1番重いのです。地震が多い日本では一戸建ての屋根に瓦を選んでしまうと屋根が1番重くなってしまい、地震の時に瓦屋根が崩れてしまう事もあります。

瓦屋根も強風で飛ばされない様に、しっかり組み込んでありますが強い揺れには弱いのです。しかも家の1番高い場所なので揺れも大きくなります。

しかし、瓦屋根にはカラーベストやトタン屋根に無いメリットもあります。
瓦屋根は耐久性がとても高く何もなければ、50年~100年位の耐久性をもっています。しかも、瓦屋根は塗装をしないので屋根に葺いたら終わりなのです。

瓦屋根の下には、防水シートが敷いてありますが20年は耐久性のがありますので、メンテナンス期間がとても長いのです。
でも、2階建ての場合は地震によって屋根の1部が崩れてしまう恐れもあり、平屋の方が瓦屋根を採用がしやすいです。

最初から瓦屋根の一戸建ては瓦屋根の場合は、瓦屋根が劣化してしまった場合も瓦を葺き直す事が出来ますが、カラーベストの屋根やトタン屋根から瓦屋根には変更出来ない場合もあります。

一戸建てを建てる時は、構造計算をして建物がどの位の重さまで耐えられるかを計算して一戸建てを建てています。地域によって豪雪地帯などは構造計算で雪の重さに耐えられる家にしなければ家が雪の重さによって潰れてしまうからです。
これと同じように瓦の重さに耐えられなくては、屋根を葺き替えても家が潰れてしまいます。

大体、一戸建ての平均的な家の屋根はカラーベストで2200kgで、瓦屋根の場合は5000kgくらいになります。カラーベストと瓦屋根の重さは倍以上違うのです。
カラーベストから瓦屋根に葺き替えると、今までよりも屋根に乗る重さが倍以上になってしまい構造計算上、耐久性を超えていれば家が潰れてしまう可能性がありますので、ほとんどカラーベストの屋根を瓦屋根に葺き替える人はいません。

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トタン屋根や1950年頃に普及した金属性の屋根です。

トタン屋根はとても軽く瓦の1/100くらいの重さしかありませんし、緩勾配の屋根にも施工が出来るので、今でも緩勾配の屋根はトタン屋根を採用してる所もありますし、トタン屋根は東北地方から北海道の一戸建てには、今でも採用されています。
耐震性や積雪にも強く、継ぎ目が無いので雪下ろしもしやすいのです。豪雪地帯で瓦屋根を採用してしまうと、雪の重さで家が潰れてしまう恐れがありますので、金属性の軽い屋根材が採用されています。

しかし、金属の屋根なので塗装の皮膜が劣化するとサビが発生してしまい、一気に広がってしま恐れもあります。
強風で先の尖った物が屋根に当たり、塗装の皮膜を傷つけてしまうと目に見えない小さな傷から雨水が塗装の内部に侵入し、内側からサビを発生させてしまう事もあります。

さらに、金属の板なので耐熱性はとても低く夏場などは屋根に熱が溜まり、家の中の温度も上がってしまいますし、遮音性もあまり良いとは言えません。

トタン屋根の金属は軟鋼板に亜鉛メッキをした物ですが、今はもっとサビに強いガルバリウム鋼板というトタンも出てきています。
従来のトタンは軟鋼板に亜鉛メッキをしただけの物に塗装をして一戸建てに屋根に葺いていたのですが、ガルバリウム鋼板は更に何層にもメッキや皮膜を形成してサビにくくした物が最近の主流になって来ています。

トタンの葺き替えは、今までの亜鉛メッキだけで処理がされたトタンよりもガルバリウム鋼板が一般的になっています。しかしトタン屋根は塗装がされていますので、メンテナンスは10年周期で塗装の塗り直しが必要になります。

外壁のリフォーム

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外壁のリフォームと言っても一戸建て外壁には数種類の部材が使われていますし、時代や年代によっても外壁は変わってきています。

最近の主流はサイディングと呼ばれる外壁が主流になっています。それ以外にも家の外壁に凹凸を出す為の化粧仕上げのリシン壁や白く美しい仕上がりになるように漆喰を塗ってある白壁があります。

まだ他にも一戸建てに使われている外壁はありますが、最近ではサイディングの窯業系が主流で使われています。
住宅メーカーが豊富なデザインを出しているので、好みの外観に仕上がりやすく見た目も綺麗な為に、近年一気に普及しましたが最近では金属系のサイディングが普及し始めています。

外壁のリフォームは家の見た目に関わりますので、カッコイイ家に仕上げたいならしっかり仕上がりのイメージを持って決めて行かなくてはならない場所です。

最近の新築一戸建てでは、ほとんど見かけなくなってきましたが、白壁は昔からある伝統的な壁です。

白壁は漆喰を塗ってるので、仕上がりが白くなります。漆喰の壁と聞くとあまりピンと来ない方もいると思いますが、漆喰の白い壁は各地にある有名なお城にも採用されています。
姫路城の白さは漆喰によるもので、瓦の接着剤としても使えるのが特徴です。

漆喰は水酸化ナトリウムと炭酸カルシウムが主原料で、昔からお城の外壁などで使われてきました。漆喰はとても耐久性が高いのが特徴で、耐久性が50年~100年とも言われています。

白壁は耐久性や耐火性も高いのが特徴で防カビ性はあまり高いとは言えません。さらに白壁はホルムアルデヒドなどの化学物質や二酸化炭素も吸着してくれる自然の空気清浄機なのです。

ホルムアルデヒドなどの化学物質は、一戸建てを建てる時に使われる接着剤や家具に使われる接着剤が気化してそこで暮らしてる人に健康障害を及ぼす恐れもあります。シックハウス症候群は最近の住宅で使われてる接着剤に含まれ、近年の住宅は気密性に優れていますので気化した化学物質が家の中に充満して、シックハウス症候群を引き起こします。

「目がツーンとする」や「頭やのどが痛い」そして「ぜいぜいする」などの症状が出たらシックハウス症候群の可能性もあります。
シックハウス症候群を引き起こしてしまう恐れのあるホルムアルデヒドなどの化学物質を吸着してくれるのは、外壁でも白壁だけです。

しかし、白壁のデメリットで漆喰が乾くまで時間がかかってしまう為、工期が長くなってしまいます。防カビ効果もありますが、3年~4年ほど経過するとカビが発生してしまう場合もあり、漆喰の壁は傷もつきやすいのもデメリットなのです。

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焼板とは杉の板の表面を焼いた板の事を言います。
杉の板の表面を焼いて焦がす事で耐久性が上がり、その板を一戸建ての外壁に使います。

焼杉は表面を焼いて外壁に使っても、5年程で太陽光の紫外線で色あせてしまったり焼杉が乾燥してしまって外壁が反ってしまう事もあります。
焼杉を上手に外壁に使う事が出来ると、味のある古い日本家屋のような雰囲気を出す事が出来ます。

しかし、焼杉は工場生産のように隙間なくピッタリ付くわけではありません。
どうしても、焼杉と焼杉を外壁に貼っていくと、隙間が空いてしまいますので隙間にはコーキングをしていきます。

コーキングも数年すると劣化によってヒビ割れてきます。コーキングは外壁の裏側に雨水などの侵入を防いでくれます。でもコーキングがヒビ割れた状態のまま放置してしまうと焼杉の裏でカビが発生してしまったり、表面は焼いて焦がしてありますが裏は木のままの物もありますので、水分を吸ってしまう事もあります。

コーキングも定期的にやり直す必要がありますので、しっかりメンテナンスの事も考えてデザインを決めた方が良いでしょう!

サイディングとは貼るという意味があります。

サイディングは近年の一戸建ての外壁で1番使われる外壁になります。昔の一戸建てはモルタルの外壁の上にリシン壁の仕上げをしたり、塗装をしたりしてましたが近年は施工期間も短いサイディングが採用されています。

サイディングと言っても、金属系のサイディングと窯業系のサイディングの2種類があります。
新築で一戸建てを建てる場合は、サイディングでも窯業系を選ぶ人が多く、リフォームの場合は金属系を選ぶ人が多いのが特徴です。

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(金属系)

金属系のサイディング外壁は、ガルバリウム鋼板を使っている物が一般的です。
金属系のサイディングは、最近になって普及してきました。外壁をリフォームする際は外壁がボロボロになってしまい、塗装を塗り直しが出来ないくらい傷んでいた場合はカバー工法と呼ばれる金属系のサイディングで覆ってしまう方法もあります。

金属系のサイディングは耐久性がとても高く、メンテナンス期間がとても長いのがメリットです。塗装の外壁のように10年周期でメンテナンスが必要なわけではありません。
メンテナンスが少ないと一戸建てを建ててから劣化による出費が少なくなります。

家の外壁がトタンなどの外壁の家にも対応できる為、近年はカバー工法で覆ってしまうリフォームが一般的になっています。

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(窯業系)

サイディングで現在、最も一般的な外壁なのが窯業系のサイディング外壁です。

窯業系のサイディングは住宅メーカーが豊富なデザインを出していますので、新築の一戸建てを建てる時に選ばれています。
セメントを主原料として作らていますが、セメントの他にも強度を出す為に繊維質と増量剤で作られています。

耐震性や耐火性にも優れており、遮音性も高いのが特徴です。主原料がセメントの為に防水性は無く、工場出荷時に防水性の塗料が塗られていますが、防水性の塗料が落ちてしまうとメンテナンスが必要になります。

窯業系のサイディングは、蓄熱性が高く外壁が熱を持ってしまい夏場は家の中まで暑くなってしまうデメリットもあります。
焼杉同様にサイディングの隙間にコーキングをしていきますので、コーキングが劣化してヒビ割れてしまうとメンテナンスが必要になります。

最近では、メンテナンス期間が長くメンテナンス回数が少ない金属系のサイディングが注目されていますが、デザイン性では窯業系の方が圧倒的に豊富です。

一戸建ての住宅であまり使われる事はありませんが、工場やガレージなどで採用されていている外壁です。

トタンやガルバリウム鋼板の仲間で、金属の板なので太陽光の熱で暑くなってしまい建物の中も暑くなってしまい遮音性も良くありませんので、一般住宅の外壁には現在あまり使われる事はありません。

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ヨドプリントとは商品名で、鉄板に様々な木目をプリントしてあり、昔の一戸建ての様にトタンが良く屋根や外壁で使われていた時代の外壁で今でも使用してる一戸建てもあります。

トタン屋根に木目をプリントして家の外壁に使用するとイメージを持ってもらえば良いでしょう!
しかし、鉄板は熱を持ってしまいますし遮音性も高くないので現在は金属系のサイディングで覆ってしまうカバー工法が普及しています。

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角波は一般の住宅で使われる事はほとんどありません。

工事現場の仕切りの壁に使われていたり、ガレージや工場の外壁として使われています。
現在は角波もガルバリウム鋼板が使われていますが、ガルバリウム鋼板はサビにくいという性質を持ってる為に屋根から外壁まで広く使用されています。

昔の一戸建ての様に外壁にトタンを使ってる場合は角波も使われる事はありましたが、最近では金属系のサイディングが出て来ていますので、そちらの方が一般的になっています。

無機質なガレージのような外観を求めてる人ならば良いかもしれませんが、遮音性がほとんど無い為に、外の音が家の中に入ってきてしまう恐れや夏場は鉄板が熱を持つますので、家の中まで暑くなる事も考えておかなくてはなりません。

リシン壁

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リシン壁とは1960年代~1980年代にかけて一戸建てのモルタル外壁の化粧仕上げとして普及した外壁です。

塗料に凹凸のある部材を混ぜて建物の外壁に吹き付け塗装をするのです。
リシン壁と言っても、「リシン」や「スタッコ」そして「吹き付けタイル」の様に仕上がりが変化していきます。

リシン壁仕上げは、安価で出来ますが通気性に優れて透湿性にも優れていますが、つやを抑える事で高級感のある仕上がりになります。
下地がモルタルなので下地がヒビ割れてしまうと表面にもヒビ割れが起きてしまいます。塗装の塗り直しの時もリシン壁は凹凸が多いので塗りにくい特徴があり、今ではヒビ割れを隠すなどの効果を持った伸びる塗料も出てきました。

しかし、その凹凸の多さから埃や水垢も溜まりやすくカビや汚れが付きやすい外壁でもあります。
そのような時は高圧ジェットで掃除をする事もリシン壁の外壁を綺麗に保つのに必要なことです。

畳からフローリングへのリフォーム

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和室をそのまま使うなら畳の張替で済みますが、フローリングに張り替えるリフォームもあります。

畳からフローリングに張り替える場合は、他のフローリングの色に合わせる方が自然な仕上がりになります。
部分的に明るい色のフローリングにしたり、暗いフローリングにしたりするとその場所だけ目立ってしまう事が多いです。

予算があるなら、全部のフローリングを張り替えてしまった方が統一感が出て綺麗になりますし、部屋のイメージも変わります。フローリングが明るい色なら、足元が明るくなりますし、フローリングが暗めなら暗くなります。

フローリングは部屋の明るさに影響を与えますので、明るい部屋にしたいのか、少し暗めの落ち着きのある部屋にしたいか、しっかりイメージを持っておく事が必要です。

畳を張り替えて和室をそのまま使う

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畳をフローリングに張り替えず、畳自体を張り替えて使う方法です。

和室の畳をフローリングの洋室に変えずに和室として使い続ける人もいます。
ただ、和室はフローリングと違い掃除するのが大変です。畳の間に汚れが詰まってしまい、ほうきで掃き掃除が必要な場合もあります。

後は、和室で飲み物をこぼしてしまった場合などの事も考えておかねくてはなりません。
最近は和室の無い一戸建てもありますので、和室は好みが出る所でもあります。

壁紙も部屋の明るさと雰囲気に関わります。

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部屋の明るさや雰囲気に直結する壁紙はどんな部屋にしたいかのイメージをしっかり考える必要があります。

例えばですが、夜でも電気をつけたら昼間と変わらない位明るい部屋にしたいなら、壁紙は真っ白にした方が良いと思います。
落ち着いた雰囲気の部屋にしたいなら緑色が入った壁紙にすると落ち着いた雰囲気の部屋になります。

家の中でも生活する時の雰囲気は落ち着いた雰囲気が良いのか、明るい雰囲気が良いのかで部屋のイメージは全然変わってしまいますので、しっかりイメージした方がリフォームで失敗しなくなります。

2.中古物件を購入して一戸建て全体をリフォームする方法

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一戸建て全体をリフォームする方法は建て替えに近いリフォーム方法です。

一戸建てを柱以外全部解体し、柱だけ残った状態から、家を作ってきます。
メリットは大きな間取り変更も水回りの変更も出来るところです。

マンションなど集合住宅と違い、一戸建ては水道管や排水管を動かす事が出来ます。
排水管は、下水の本管に向かって傾斜をつけなくてはならないのですが、水道管は水が送られてくる水圧で水道管の傾斜はあまり気にしなくて良いのです。

一戸建ての場合は床下に50cmほどの空間が開いていますので、水回りを下水の本管から離しても床下の空間があるので、奥まで排水管を伸ばして傾斜をつけても床下に干渉することはありませんので、キッチンや浴室そしてトイレなどを奥に移動する事ができます。

間取り変更のリフォームは部分的なリフォームも出来ますが、一戸建て全体のリフォームの時に間取りまで変更してしまった方が簡単です。

しかし、一戸建て住宅には大黒柱がありますが、この大黒柱には手を入れることはできません。家の柱の基礎に当たる部分なので切ったりして無くす事はできないのです。

それ以外の柱やハリは切ったり出来ますが、切った柱やハリの分を他の場所に補強を入れる必要がありますが、間取りが大きく変更できるのは一戸建て全体をリフォームのメリットです。

一戸建て全体をリフォームする時は、しっかり断熱材を選択しましょう!

リフォームする時は、外見や家の設備ばかり気になりますが、外壁と内装の間に入ってる断熱材も重要なのです。

あまり意識して断熱材を選ぶ人はいませんが、断熱材によって火災が起きた場合など家が燃えやすい家なのか、燃えにくい家なのかが変わってきます。
鉄筋コンクリート造りの一戸建てなら、外壁がコンクリートなので燃えにくい家ですが日本の一戸建ての大半は木造なので火災に強い家とは言えません。

断熱材には燃えやすい断熱材と燃えにくい断熱材がありますが、ほとんど使われていませんが天然の断熱材もあります。
その部分を詳しくお伝えしていきます。

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発泡ウレタンの断熱材は家の柱と壁の間にスプレー状に吹き付けるだけで、泡のように膨らみ隙間を埋めてくれます。
施工も簡単で、柱と壁に向かって家全体に吹いていきます。

テレビで見たこともある人もいる思いますが、ピンク色でモコモコ膨らんでくる物です。
施工は簡単ですが、グラスウールと比べると値段は高くなります。

グラスウールと発泡ウレタンの値段の差は約1.3倍で発泡ウレタンの方が施工費用は高いです。

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グラスウールの断熱材は、材料がガラスで出来ている為に燃えにくいのが特徴です。
断熱材の費用も1番安く現在の断熱材で1番普及してるものがグラスウールになります。

グラスウールとアスベストは見た目が似ています。昔はアスベストも一戸建ての断熱材として広く一般的に使われていました。
しかし、1975年の「特定化学物質等障害予防規則の改定」でアスベストの使用はほぼ無くなりました。

1995年以前の建物は建物全体の断熱材の5%未満ならアスベストの使用が認められていましたが、1995年にアスベストの吹き付け作業が「労働安全衛生法」により禁止されたことで、一戸建てにアスベストを使うことは無くなっています。

それでも、2006年以前の住宅は、建物全体の断熱材の使用量の0.1%未満は使用できました。
しかし、2006年以降は「労働安全衛生法」の改定により、アスベスト含有量が0.1%を超える物の製造、輸入そして使用が禁止され、現在使われている物にはアスベストが含まれていません。

グラスウールを断熱材として使用してる住宅はたくさんあります。

しかし、グラスウールは発泡ウレタンと違い隙間なくグラスウールを柱と壁の間に詰めて行かなくてはなりません。少しでも隙間が空いてしまうと、家の中の熱が逃げてしまうからです。

誰でもスプレーを吹くだけで、しっかり機密が出来て断熱材として使用できる発泡ウレタンと施工する人の技量が問われるグラスウールは家の断熱材を選択する時は、しっかり考えた方が良いかもしれません。

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最強の断熱材と言われているセルロースファイバーの断熱材です。
原料は要らなくなった新聞紙が原料になっています。これに白アリが嫌いなホウ酸と言う薬品を混ぜて作っています。

このホウ酸は燃えにくい性質も合わせ持っています。
セルロースファイバーの値段はグラスウールの2倍以上の値段がしますが、グラスウールや発泡ウレタンなどよりも防音性にも効果があります。

大きく分けて3種類の断熱材がありますが、予算によって発泡ウレタンやグラスウールにするか高価なセルロースファイバーにするかしっかりと考えておきましょう。

出来上がったら見えない部分ですが、見えない場所なので後でリフォームしようと思っても中々難しい場所です。
浴室やトイレ、キッチンなどは気にしますが、断熱材は業者に言われる通りに任せてしまってる場合もあると思います。
断熱材で夏の冷房代や冬の暖房代も変わってきますので、断熱材選びは慎重になりましょう。

玄関の位置も変えられる!

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部分的なリフォームでは難しい場所ですが、一戸建てを柱だけになるまで解体した場合は、玄関の位置も変更できます。
玄関の方角を変えたり、人目に触れる方から人目に触れない方へ玄関を移動させる事も可能なのです。

家自体の大きさは決まっていますので、サイズは変える事は出来ませんが間取りの変更や屋根や外壁の変更で見た目もガラッと変えることが出来ます。

あなたのイメージ通りの一戸建てになりますので、良く家族と話合ってリフォームは決めて行きましょう。

3.リフォームとリノベーションの違いは

リノベーションは最近よく耳にする言葉です。
リノベなんて言われる事もありますが、リフォームと何が違うのかあまり知られていません。

最近になって出てきた言葉なので、違いが分からなくなってしまってる人も居ると思いますが、リノベーションとリフォームを間違えても問題はありません。

最近の中古住宅では、リフォームと言わずにリノベーションと良く言われています。

リノベーションとは、どんな意味なのかお伝えします。

リノベーションとは

リノベーションは、個人のライフスタイルに合わせて、新築の家よりも個人の為に個性を高める為に建物の構造から工事をすると意味で使われています。

最近では、間取り変更や柱だけ残してリフォームする大規模なリフォームもリノベーションと呼んだりもします。
リノベーションとリフォームの境はあいまいで特に取り決めはされていません。

今まではリフォームと呼んでいたことが、急にリノベーションと呼ぶようになっているので戸惑ってる人も居ると思いますが、リフォームと呼んでも全く問題ありません。

近年リノベーションと言ってる内容は、間取り変更や大規模なリフォームそして元々の建物が持ってた性能よりも建物自体の性能を上げることをリノベーションと呼んでいます。

リフォームとリノベーションは明確に分けて使われていませんが、数年後には屋根や外壁まで壊し、間取りも変更するリフォームはリノベーションと言われる事が一般的になっているかもしれません。

リフォームとは

リフォームとは新築の時に戻す現状復帰が元々の意味で、住宅の傷んだ部分を修復する意味で使われています。
傷んだ屋根の塗り直しや、外壁を塗りなおし外見や内装を新築の様に修復することをリフォームと言います。

それが時間の経過と共に住宅の改修まで広がっていき現在では、中古住宅に床暖房やシステムキッチン、オール電化など、元々の一戸建てよりも性能をアップさせる事までリフォームと呼んでいます。

元々よりも住宅の性能をアップさせますが、リフォームと呼ぶのは間違っていませんし問題ありません。
まだまだ業者の中でもリフォームとして通じますし、大規模な住宅改修工事をリフォームと呼んでる業者もたくさんいます。

リフォームとリノベーションに正しい、正しくないはありません。
呼びやすい方を使っていけば良いと思います。

でも、本当はどちらが正しいのか?どちらを使えば正解なのか?
気になる人もいると思いますので、英語に直してみました。

リノベーション:Renovation

リノベーションを英語に直すと、Renovationとなります。
意味は住宅を修復したり、改装するという意味があります。

現在の日本のリフォームの元の意味がRenovationになります。
しかし、リフォームと言う言葉の方が使われている期間が長く、リノベーションと言う言葉が使われ始めたのは近年なので一般的にはリフォームで問題ありません。

日本では英語圏と少しずれた呼び方をしています。

リフォーム:Reform

リフォームを英語に直すと、Reformになります。
意味は好転や改善するといった意味がありますが、住宅用に使われている単語ではありません。

英語圏の住宅用の単語では、Renovationの方が一般的に使われています。
現在の日本では、リフォームは新築の状態に戻す意味として使われ、屋根や外壁そして内装を綺麗にするという意味で使われています。

最後に

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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
中古物件を購入し、リフォームの事を家族や業者の方と1つづつ決めて行くのは大変だと思います。

予算によって、部分的なリフォームにするか、柱以外解体して建て替えに近い大規模なリフォームにするかは予算次第だと思います。
中古物件の良いところは、建物自体が新築と比べると安く手に入るので、その後にお金をかけられるのが最大のメリットです。

しかし、上記でもお伝えしたように中古物件は断熱材など家を建てる時にどんな部材が使われているのか分かりにくい点もあります。

中古物件は購入する前に必ず、床下と屋根裏は不具合が出てないか専門の業者に確認して貰いましょう。
売る前に不動産業者も不具合が無いか調査してますが、その調査で満足できなければ知り合いなどを使って専門の業者に依頼してみましょう!

中古住宅でも、一生に1度の貴重な買い物です。

ニュースでも取り上げられたりしてますが、家を買ってみたら床下は白ありによってボロボロにされていたり、壁をはがしたら、ハリが入っていなくてはいけない所にハリが入っていなかったりと手抜き工事で作られた一戸建ても存在します。

あなたが満足し納得いくまで気に入った一戸建てを調べ上げてから購入する様にしましょう。
そこから、予算によってリフォームが始まります。

柱を残し全部解体してからのリフォームなら家の骨組みまでが丸見えになりますので、柱の状態まで確認する事が出来ます。

しかし、部分的なリフォームでは柱の状態まで全てを確認する事は出来ません。
そのためには、中古物件を購入する前に徹底的に調べる事で購入後に不具合に合う事が無くなります。

考えれば考えるほど、沢山の悩みが出て来ると思います。

たくさん悩み、たくさん考えた後にリフォームが終わり仕上がった家を見た時、あなたの理想の家に仕上がっています。
このページが、あなたの笑顔と家族の笑顔がたくさん溢れる家づくりの参考になれば幸いです。