一戸建てで使われる床材を紹介!どれを選べば良いか徹底解説

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一戸建てに使われる床材は、家の中でも使用される面積が広く見た目にも影響する大切な要素です。

床材にも数種類あり、フローリング、クッションフロア、タイル、畳と大きく分けても4種類の床材が一戸建てに使われています。最近の一戸建てでは、和室が無い住宅もあるので、フローリングが占める面積が9割を超える住宅もあります。

昔の日本家屋では、畳が主流でしたが現在では、畳の和室よりもフローリングの洋室が一般的になっていますし、新築で和室を作らない住宅やリフォームで和室を洋室に変えてしまう人もいます。
それほど、フローリングは私達の生活に深く関わっていまるのです。

リフォームする時に、畳は家具と合わないからフローリングに変えてしまう人もいるのですが、ただフローリングを選んでも失敗してしまう事もあります。それは、床材を選ぶ時に、リフォーム後の部屋のイメージをしっかり考えていないので、失敗しやすくなってしまいます。

せっかく、リフォームして床が新しくなったのにも関わらず「失敗した!!」と、ならないように床材の特徴を知って、あなたが求める部屋作りのために、部屋に合う床材はどれか?しっかり考えてみましょう!

フローリングの種類は大きく分けて2種類ある

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フローリングと聞くと、木の床をイメージする人が多いと思いますが、フローリングにも種類があります。フローリングは床板とひとくくりにされやすいのですが、種類によってメリット、デメリットがありますので、種類ごとに紹介します。

無垢(単層)フローリング

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無垢のフローリングは、天然の木材から切り出された1枚板です。木材によって質感や肌触りも変わってきますが、天然の木材なので肌触りも良く素足で歩いてもベタつく事はありません。

無垢のフローリングは、断熱性能や保湿性能も高いのが特徴で、さらに空気が乾燥する季節でも静電気が起きにくいメリットもあります。

しかし、天然の木材なのでデメリットもあります。選ぶ木材の種類によって異なりますが、柔らかい木材のヒノキやスギなどは、傷がつきやすくなっています。硬い木材は傷はつきにくいですが、肌触りも硬く感じでしまうので、場所に応じて使い分けた方が良いでしょう!

さらに、無垢のフローリングは、吸湿性が高いので木材の収縮や反りによってフローリングの繋ぎめに隙間ができてしまう事もありますが、無垢のフローリングは、経年劣化で味わいのある深みが出てくる床材でもあります。

複合フローリング

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複合フローリングは、簡単に言ってしまうと合板です。何層にもなった板の表面に天然の木材や木目調のシートを張ったフローリングになります。

複合フローリングは合板なので、収縮や反りが無く安定してフローリングとして使える事です。年々進化してるので、耐衝撃性や耐摩耗性を高めた商品やフローリング表面が、天然木材や塗装されてホワイトカラーからダークカラーそして、タイル調や大理石調までと、デザインも豊富になっています。シックハウス症候群が、話題になった事で防アレルゲン対策されたフローリングや防音に特化したフローリングまでと、幅広い商品があるのも複合フローリングの特徴です。

さらに、床の色を合わせやすいメリットもあります。無垢のフローリングでは全部同じ色の床に統一する事は難しいですが、複合フローリングは塗装されてる物もあるので、床の色を統一し、部屋を綺麗に見せる事が可能です。

しかし、複合フローリングにもデメリットはあります。合板なので無垢のような吸湿性能は無く、傷はついた場合は補修ができません。さらに、硬い木材を張り合わせて作られているので、歩いた時の感触が無垢のフローリングよりも硬く感じてしまう事もあります。

家の中はスリッパを履く人は気にならないかもしれませんが、素足で歩く人は硬く感じてしまうでしょう!さらに、複合フローリングには、防音、抗菌、抗アレルゲン、断熱などの機能性が高いほど、値段も高くなります。

フローリングに使われる木材の種類

フローリングで使われるのは無垢の板と合板の2種類とお伝えしましたが、使われる木材は「広葉樹」と「針葉樹」を合わせると11種類の木材がフローリングの素材として使われています。

針葉樹の方が広葉樹よりも、柔らかいのが特徴ですが傷がつきやすく収縮で隙間ができてしまうデメリットがあります。しかし、無垢のフローリングで肌触りが良いとしてフローリングに使われる木材です。

広葉樹は、針葉樹よりも硬く複合フローリングに使われる木材です。傷がつきにくく複合フローリングの表面としても使われる事が多く一般的に使用されているのは、広葉樹の木材が使われています。

ここでは「広葉樹」と「針葉樹」の代表的な木材を紹介していきます!

広葉樹の代表的な木材は

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ローズウッドは楽器にも使われるほど硬い木材で、紫ががった色が特徴的で、とても価値の高い木材として、現在では幅が広いローズウッドは入手が困難になってきています。

長い期間をかけて乾燥する事で非常に安定した素材になり、乾燥前よりも乾燥後の方が色も鮮やかに発色します。乾燥したローズウッドは、釘やビスを使用して固定するためには下穴が必要な木材なので、釘やビスを使った加工で使われる事は少なく、接着剤を使った加工に多く使用されています。

また、床材以外にも、家具、小物、彫刻の材料として使用される家具材の中では高級木材になります。

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バーチは合板に使用される木材で、高さ30mにも成長する木を加工して使用される木材です。乾燥するのに時間がかかり、比較的重い素材で乾燥の途中で反ってしまったりと狂いが生じやすいのも特徴です。

ローズウッドよりも加工はしやすいですが、それでも釘やビスを使用する場合は下穴が必要なほど硬い木材には、変わりありません。バーチは圧縮強さや曲げ強さそして耐衝撃性は優れているのですが、虫の害を受けやすい木材なので注意も必要になります。

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タモはスポーツ用品の材料としても使われる木材で、ホッケーのスティックやボートのオールにもタモが使われています。タモでもアオダモは硬く、反発力がありますので野球のバットに使用されている木材です。

タモは胴回りがとても太く成長する木で、「あて」と呼ばれる乾燥した時に曲がりや反りを起こしてしまう、木材繊維細胞が多く乾燥が難しいと言われている素材でもあります。

しかし、タモは硬く頑丈なので品質の良い材料として、家のドア枠や階段、カウンターやフローリングとして一般的に使用されています。

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ナラと言われたり、オークと言われるブナ科の仲間で正式はミズナラと言われる木材です。ナラが普及したのは最近で、裂けにくく硬いという性質を持ってる為に、江戸時代までは木材を加工する時に、裂いて加工していたのでナラを加工する技術が、日本にはありませんでした。しかし、工業が発達した事で裂けにくく硬いナラも加工できるようになったのです。

ナラが加工できるようになったのは、大型製材機が普及してからなのでまだ最近なのですが、ナラが加工できるようになり、良質な木材とわかり日本中に一気に普及していきました。

ナラの心材は問題ありませんが、外側は虫の被害に遭いやすく、菌に犯されてしまい変色してしまう場合もありますので、注意が必要な素材でもあるのです。

家具として一般的に使われていますが、ウイスキーの醸造樽としても使われる木材です。

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チークは船舶の材料や建築材として幅広く使われる木材です。チークは大きく成長する物では、高さ45mにも達する木で、強い耐久性を持っています。

最大の特徴は、チークの中に良質の油や木製のタールが含まれていて、加工せず使用しても磨耗に強く、長い期間が経過しても材質に変化がありません。さらに、肌触りは滑らかで、腐食に強く、酸化や水にも強いという特徴をもっています。

硬い材質の割には、加工もしやすくフローリングや内装材や外装材としても使用されていますが、石灰質を含んでいますので、カンナなどの小さい刃物で加工しようとすると、刃先を磨耗させてしまう性質を持っています。

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クリは昔から屋台の土台の材料として使われてきた木材です。クリは乾燥がとても難しいのですが、乾燥した木材は特別な処理が要らないほど、防虫効果を発揮し耐久性、耐水性に優れています。

現代のように防虫処理の無かった時代は、とても貴重な材料とされており乾燥しても曲がりや反りが出ない良質な素材なのですが、現在、クリの木が減ってきてしまっているために、とても貴重な木材になってしまっています。

クリは建築材料として昔から使用されていますが、家具職人も好んで使用するクリは、漆などで表面を仕上げると、木目がハッキリ表れて美しい仕上がりになる木材です。

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メープルはホットケーキにかけるメイプルシロップが取れる木でも有名です。メイプルは硬い木材なので、釘やビスを使用する場合は下穴が必要になりますが、乾燥は安定していますので、乾燥中に曲がってしまったり反ってしまったりする事はありません。加工に関しては割れやすい特徴があり、接着材との相性が良いのもメイプルの特徴になります。

メイプルは白っぽく鮮やかな色で、ボーリング場のレーンのような強い衝撃が加わるところに使われる事が多く、ピアノのクッションや運動器具にも使用されています。

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ブラックチェリーは日本のヤマザクラと同種で、日本のさくらんぼよりも黒みの強い赤い実を付ける木です。ブラックチェリーは圧縮強さや耐朽性、曲げ強さや耐衝撃性に目立って良い点はありませんが、乾燥すると安定して強い素材となり、ニスや艶出し材で仕上げると、とても美しい仕上がりになるので、ブラックチェリーは価値が高く、今でも重宝される木材です。



美しい見た目から日本国内では家具の材料や靴ベラ、内装材の化粧板に使用される事が一般的ですが、アメリカでは棺の材料にもブラックチェリーが使用されています。

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ウォールナットも楽器として使用される事のある木材です。ウォールナットは、割れにくく丁度良い硬さがあって、非常に加工しやすい木材です。加工面を塗装しなくても特有の艶のある褐色が出るので、そのままでも美しい素材です。

乾燥には少し注意が必要ですが、乾燥してしまえば曲がりや反りは出ないので安心して使用する事ができます。硬い木材ですが釘やビスも問題無く使用する事ができ、虫の被害も受けにくい特徴をもっています。

ウォールナットの最大の特徴は、廃材率が極端に低くコストパフォーマンスが高い特徴を持っています。艶出し材も良く浸透し、耐久性にも優れていますので世界的にも高い評価を受けている素材です。

ウォールナットは楽器以外にも、家具材や彫刻、化粧板などと幅広くしようされている木材です。

針葉樹の代表的な木材は

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パイン材と言っても、イエローパイン、ホワイトパイン、ラジアタパインと数種類の木材がありますが、全て松の木の仲間です。日本ではラジアタパイン材が主に使用されています。

パイン材は、無垢のフローリングで使われますが、フローリング以外にも建材や内装材や外装材と幅広く使われていますし、ホームセンターなどでも売られていますので、比較的簡単に入手する事が可能な素材です。

パイン材は乾燥中に問題が起きる事がないのですが、虫などの害虫に弱い欠点を持っていますので、無垢のフローリングなどに使用する時は、防虫処理をして施工する必要がありますが、保存処理がされているパイン材は、屋外でも使用できる耐久性を備えています。

木材としての強度は、硬くも無く柔らかくも無い中度なので広い範囲に使用できますが、硬度が必要な場所での使用は、硬さ不足のために使用される事はありません。

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花粉症の人は名前を聞くだけでも嫌かもしれませんが、杉も無垢のフローリング材として使用されます。杉は、まき割りのように割ると簡単に割れ加工がしやすい特性があり、古来より一般的に使用されてきた木材です。

杉は木材の中でも柔らかい木材になりますので、ノコギリやカンナなどで簡単に加工する事ができますし、心材なら腐食も気にするような事もありません。杉は独特の香りがあるので建材として使用し、杉の香りを楽しむ人もいます。

杉は、建材の他に樽や桶そして工芸品に使用されていますし、曲げわっぱも杉を使用して作られています。

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ヒノキと聞くと、ヒノキ風呂をイメージする人も多いと思いますが、ヒノキも無垢のフローリング材として使用されています。ヒノキは建築材の中でも、水湿に強い特徴を持っていますので、浴槽として使用されています。
ヒノキは乾燥も安定して行う事ができ、杉と同じで割りやすく加工も行いやすい木材です。耐久性も高く、虫などの害虫や菌への耐久性が高くとても優れた素材ですが、ヒノキは独特の油分を含んでいますので、ロクロを使った加工には向いていません。

ヒノキも杉と同様、独特の香りがありますので、フローリング以外にも浴槽や風呂おけ、彫刻や木槌の材料として使用されています。

木材に負けないクッションフロア

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上記では、フローリングで使用される代表的な木材を紹介してきましたが、床材に使われるのは、木材だけでなく場所によってはクッションフロアを選ぶ人もいますので、ここからはクッションフロアを紹介します。

クッションフロアとは

クッションフロアは、柔らかい床材で主原料は塩化ビニールが使われています。裏面にクッション材が入っていて、標準的な厚さは2mmほどですが、厚いクッションフロアになると4mmの物もあります。

クッションフロアは、表面にプリントされてるものがほとんどで、木目調からレンガ調やタイル調の物までデザインのバリエーションが豊富です。手入れのしやすさ、張り替えやすさから病院や飲食店まで幅広く使用され、一戸建てなどの住宅でも使用されています。

クッションフロアのメリットは

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クッションフロアは表面がビニール素材でできていますので、水分を吸収しにくく、ジュースなどをこぼしてしまっても、簡単に拭き取る事ができます。住宅では、水周りの床材として使用される事が多く、洗面所やトイレ、キッチンなどの水を良く使う場所の床材として使用されています。

水分以外にも、便器周りの飛び散りやキッチンの油はねなども、染みこまず簡単に掃除できる事で綺麗を保つことができます。

クッションフロアの表面は、単色のカラーから、木目調やタイル調そしてレンガ調とカラーやデザイン性が豊富なので、住む人の好みに応じてデザインを選ぶ事ができます。

定期的に部屋のイメージを変えたい人や、気分でデザインを変えたい人には、クッションフロアが最適です。

クッションフロアは、フローリングと比べると、とても安価な床材です。

ホームセンターに行けば、普通に売っていますし誰でも買う事ができます。必要な場所の寸法を測ってホームセンターで寸法を言えば、寸法通りにカットしたクッションフロアを購入する事ができます。

器用な人なら、自分で張り変えることもできますが、失敗したく無い人は工務店に頼む方が、確実に100%綺麗に仕上がります。

クッションフロアのリフォームは、既存のクッションフロアを剝がして新しいクッションフロアを貼るだけなので、工期を短く抑える事ができ、早い場合は1日で終わってしまう場合もあります。

クッションフロアは、フローリングを張り替えたいけど予算が無く、見た目を綺麗にするために、一時的にクッションフロアをフローリングの上に貼って綺麗にする場合もありますし、小さい子供がいる家庭は、子供が転んだりしても痛くないようにクッションフロアを張る家庭もあります。

クッションフロアは、材料費も安く工期も短いので、急いで床をリフォームしたい人に人気があります。

クッションフロアのデメリットは

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クッションフロアは柔らかいクッション素材で出来ていますので、重い物を長い期間置いておくと、跡がしっかり残ってしまいます。

子供部屋なら、勉強机や椅子、ベットは重い家具になりますので、部屋の模様替えをした時に前に勉強机や椅子、ベットが置いてあった場所に跡が残ってしまいます。

さらに、ペットに爪をたてられてしまうと、簡単に傷がついてしまいますので、爪とぎをする癖のあるペットがいる家庭は注意した方が良いでしょう!

クッションフロアは塩化ビニール製であるので、火が点いてるタバコを落としてしまうと簡単に溶けてしまいます。キッチンなどの床材として使用されるので換気扇の下でタバコを吸う人は注意が必要になります。さらに、沸騰したお湯をこぼしてしまった場合も、溶けて変形してしまう場合もあるので、熱い物を取り扱う時はフローリングよりも注意しなくては、なりません。

そして、紫外線が強く当たってしまう部屋では、クッションフロアの色あせや劣化を早めてしまい、剥がれの原因に繋がってしまう事もありますので、日差しが強く入る部屋も注意した方が良いでしょう!

クッションフロアを貼る場合は、フローリングの上に接着材でクッションフロアを貼りますので、通気性が悪くなってしまいます。

地域によっては、湿気が多い場所や床下に湿気が溜まりやすい一戸建てもあります。そのような一戸建ての床材に、クッションフロアを貼る場合は、カビの発生を抑える工夫や対策をしないと、床面を塩化ビニールで覆ってしまうので、湿気が溜まりやすくカビが発生しやすくなってしまいます。

カビの発生を抑える工夫や対策をしなかったために、クッションフロアを剝がしたら、床面が「カビだらけだった!!」なんて事の無いように、しっかり対策する事が大切です。

フローリングよりもクッションフロア向きの部屋は

一戸建ての住宅には、たくさんの部屋があります。どの部屋がクッションフロアに向いてるのか疑問に思う人もいるでしょう!

クッションフロアが、どのような部屋の床材に向いてるのか具体的に紹介していきますので、参考にしてみて下さい。

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クッションフロアは耐水性があるので水周りの床材として、多く使用されています。ビニール製なので、汚れがつきにくく掃除が簡単ですので、フローリングよりも水周りの床材として適しています。
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小さな子供は家の外でも中でも、関係なく走りまわってる子もいるでしょう!フローリングでは、走ってる足音が、木材を伝って響いてしまいます。

クッションフロアは、小さな子供がいる家庭に向けて、防音効果を高めたクッションフロアや遮音効果を高めたクッションフロアを床材として使う事で、子供が部屋の中を走りまわっても、足音が響かないクッションフロアもあります。

小さい子供はジュースをこぼしてしまったり、床にいたずらをしてしまう子供もいますので、クッションフロアなら、子供の成長と共に張り替える事が可能です。

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ペットの足への負担を考えると、フローリングよりもクッションフロアの方がクッション性が良くペットの足への負担も減らせる効果があります。

ペットがトイレ以外で、粗相してしまっても、拭くだけで簡単に綺麗になります。フローリングでは、ペットの粗相によってフローリングの表面の色が部分的に変わってしまったり、フローリング表面が剥がれてしまう事もあります。

クッションフロアも年々進化していて、耐水性の他に消臭機能が加わったクッションフロアもありますので、ペットのいる部屋には最適です。

クッションフロアの張り替え費用は

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クッションフロアの張り替えは、選ぶ物によりますが1㎡あたりで材料費+施工費を含めて3千円~5千円くらいです。

6畳部屋(約10㎡)で材料費+施工費込みで4万円~6万円くらいが相場になります。既存のフローリングの上にクッションフロアを貼る場合は、剝がす手間が無いのでリフォームは短い期間で終わりますが、既存のクッションフロアを剝がして、新しいクッションフロアを貼る場合は、カッターやヘラ使いクッションフロアを剝がすので、貼るだけのリフォームよりも工事の期間は長くなります。

新たにクッションフロアを貼った場所は、今までよりも床面が2mmほど高くなりますので、扉が開閉時クッションフロアに擦ってしまう事もありますので、クッションフロアを貼ってから失敗したと思わないように、リフォームをお願いする工務店に、事前にクッションフロアを貼っても大丈夫か相談して、見てもらうようにしましょう!

フローリングで生活してた人が、クッションフロアを始めて歩くと、足元の柔らかさにビックリしますので、床材で悩んでる人はクッションフロアも検討の価値ありです。

家の中は6畳部屋だけで無いので、他の場所のクッションフロア張り替え相場を紹介しますので、参考にしてみて下さい。

トイレ(約1畳):3万円~6万円(トイレの床材がタイルの場合は、リフォーム金額がかわりますので、工務店に相談して下さい)

洗面所(約3畳):5万円~7万円(洗濯機などを動かす場合は、余計に費用を請求される場合もあるので、事前に動かせる物は動かしておきましょう!)

キッチン(約4畳):5万円~10万円(キッチンの大きさや広さで金額が変わります)

和室(6畳):10万円~15万円(畳からクッションフロアに変える場合は、下板も張り替えが必要な場合もあるので、高額になります)

居室(6畳):4万円~6万円(フローリングの上に貼る場合と既存のクッションフロアを張り替えるのでは金額が変わります。)

毎日の手入れと、定期的なリフォームができるならフローリングよりもメリットの大きなクッションフロア!金額も安価にできますので、手軽に床リフォームを試したい人もクッションフロアは、リフォームしやすい床材です!

石で作られるタイル床は個性的な空間を演出

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タイルは外で使われる事が多い建材ですが、一般的に家の中でタイル床の場所は玄関や浴室などがタイル床で、それ以外はフローリングやクッションフロアが多いでしょう!

石で作られるタイル床は、木材のフローリングやクッションフロアとは違い個性的な空間を演出してくれますので、タイルの特性を生かして使用される事もあります。タイル床はオシャレなデザインを好む人が選ぶ傾向が強いですが、見た目だけでなく機能性も優れていますので、タイル床のメリット、デメリットも紹介します。

タイル床のメリットは

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タイル床は木材やクッションフロアよりも耐久性に優れており、痛むという事も無くとても長い期間使用できる床材です。

表面に傷もつきにくく、フローリングのように家具の引っ掻き傷やクッションフロアのように跡になってしまう事もありませんので、気軽に重い家具や、足の細い家具を置く事ができます。

タイル床は他の床材よりも汚れに強く、耐水性も優れていますので、掃除がとても簡単でう。タイルだけでなく汚れが溜まりやすくカビが発生しやすい目地は、防菌加工や防汚加工されてる物を選べば、床全体とさらに綺麗に保ちやすくなります。

水周りの汚れだけでなく、キッチン周りの油汚れもタイル床なら清潔に保つことも拭き掃除だけで簡単にできます。

タイル床上記でもお伝えした通り、耐久性や耐汚性にとても優れていますので、痛み劣化する事がほとんど無い床材です。

劣化する事が無い為に、フローリングやクッションフロアのように張り替えなどのメンテナンスが長い期間必要ありません。タイル床は乾燥が必要となるので施工期間が長くなってしまう為に、施工費用が高くなってしまいます。しかし、その先数十年メンテナンスフリーを考えれば、決して高い床材ではありません。

タイル床は、場所ごとに使い分けができるように表面が滑りにくく加工されてる物や、タイル表面の冷たさを軽減してくれる物まで、たくさんの種類が登場しています。

浴室や洗面所やトイレは滑りにくい加工がされたタイルを選び、リビングやキッチンは冷たさを軽減したタイルを選ぶのもありです。場所にあった加工がされたタイルを選べば良いでしょう!

耐久性の高いタイルは、日光が強く当たるような窓際でも紫外線による劣化や色あせを起こす事はありません。

フローリングやクッションフロアは、窓際から劣化や色あせをしていきますので、窓際だけでもタイル床に張り替える事もお勧めです。タイル床の上なら植物を置いて水ヤリしても、床が水分で痛む事はありません。

タイル床のデメリットは

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タイルは石を原材料として使用していますので、冬は素足で歩けないくらい冷えてしまいます。夏場のタイル床は快適性が高いですが、冬は最低でもスリッパを履いて無いと移動する事も嫌になってしまうくらい冷たくなってしまうのです。

タイル床は秋から冬前にかけて、直接タイル床にふれない工夫をしないと冬は厳しい生活が待っています。

床材にタイルを選ぶ時は、床暖房もセットで導入した方が絶対お勧めです。タイル床は冷気も溜め込む性質を持っているので、ヒーターやストーブなどの暖房器具では、非常に暮らしづらく感じてしまいます!

耐久性や耐水性に優れているタイル床は衝撃にも強い点を持っているのが魅力的です。しかし、硬いタイル特有の硬さが足腰への負担大きくしてしまっているのも事実です。

キッチンや洗面所など、特に毎日立ったまま作業を行う事が多い場所は、足腰への負担が多くなってしまいます。水周りのリフォームで見た目重視でタイル床を選ぶなら、足腰への負担を考えて、クッションフロアを選んだ方が、体への負担を減らす事ができますが、どうしても見た目に拘りたいならタイル調のクッションフロアを選べば見た目もオシャレになります!

タイル床にリフォームするときに一番の悩み所は、導入費用の高さです。一般的に流通してるフローリングやクッションフロアから比べれば、タイルは流通量が少ないので部材自体も高くなってしまいます。

フローリング、クッションフロア、タイルを総じて比べると、メンテナンスの頻度や張り替え期間、掃除のしやすさはタイル床が一番優れています。しかし、導入する場合は冬の事も考えて、施工をお願いする工務店と良く話合って決めましょう!

最後に:後悔しない、失敗しないリフォームをするために

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最後まで読んで頂きありがとうございます。

このページでは、一戸建て住宅の床材を紹介してきました。

床材と言っても、たくさんの床材がありますのでリフォームする時に悩んでしまう人もいるでしょう!そんな時は、あなたがどんな生活を求めてるか施工する工務店と良く話し合う事です。

一生のうちに床を何度もリフォームする事はありません。せっかくリフォームしても、「こんなはずでは無かった!」と後悔して、すぐに再度リフォームできる人はほとんどいないでしょう!

どんな床材でも、メリット、デメリットがありますので、後悔や失敗しないリフォームをするためにも、リフォームをお願いする工務店は慎重に選びましょう!

リフォームする事によって、あなたが求める快適な生活を送れる事を願っています。